abstracts

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Period for Integrated Study(202教室 第1発表)
Dennis L. Woolbright(西南女学院大学)
阿部弘(西南女学院大学)
As a United States citizen who can speak some Japanese and is a teacher, I have been asked by several grade schools in Kitakyushu to present programs for fifth or sixth grade children, to either teach them English or help them be more aware of International Culture. Usually the final class is attended by many teachers, city education officials, and parents. In this presentation we will present some observations and suggest ways that these programs might be more successful.


「総合的な学習の時間」における大学生の英語支援活動について(102教室 第2発表)
発表者:岩田京子(帝京大学福岡短期大学)
    田中久視(大牟田市立延命中学校)
    古川直美(大牟田市立延命中学校)

平成14年5月より、大学生が公立中学校の「総合的な学習の時間」の
英語活動を支援している。始まった経緯、内容、中学生・大学生の反応、
効果について説明し、まとめとして今後の課題や展望を述べたい。
本活動は、1)小学校から大学までの連携や交流 2)大学生の教育現場
でのボランティア活動という2つの視点から、英語教育における新たな
試みであると考えている。

「ライティング・プロセスを意識した英作文指導の一試み」(103教室第 第1発表)
大里浩文 (佐世保工業高等専門学校)

 コミュニケーション重視の英語教育が導入され、日々の授業では、コミュニケーション能力の育成を目指した指導の工夫とその理論的基盤の追及が進められている。 ライティング指導においては、「自分の意見や考えを目的・場面に応じて適切に、且つ、相手に伝わるように書く能力の育成」が求められている。

 本発表はプロセスライティングの理論を基に、「文章の構成や展開などの過程を重視しながら書く能力」や「まとまった量の文章が書ける能力」を開発するライティング活動の工夫を紹介するものである。

道徳的自己錬磨としての授業運営(中間報告) (102教室 第1発表)
                            鹿児島県立短大
                             森 礼子
教育学の分野では教師は教えることを通して学生に暗に道徳的なメッセージを発して
いると言われている(e.g., Hansen, 2001; Jackson, Boostrom, & Hansen, 1993;
Noddings, 1984, 1992)。近年ESLの分野でもそのような研究がなされるようになっ
てきた(e.g., Buzzelli & Johnson, 2002; Johnston, Juhasz, Marken, & Ruiz,
1998)。しかし学生とのやりとりに反映された自分の道徳性について教師自身がどう
考えているかを調べた研究は皆無に等しい。本研究は一ESL教師が自分の行った授業
を通して自分自身の道徳性についてどのように考えているかを検証した。その結果こ
の教師は教えるという行為を通して自分自身の人間性を高めるという、いわば自己錬
磨の場として授業をとらえていると判明した。
データは二人のESL教師のクラス内でのやりとりに関する信念について米国で一年間
調査した別件の研究データを流用した。この発表はそのうちの一教師(教歴40年)
のデータを二次分析した研究の中間報告である。収集したデータは授業観察とフィー
ルドノート、授業に関する聞き取り調査、研究者から教師に宛てた手紙とそれに関す
る聞き取り調査、授業のビデオテープとそれに関する聞き取り調査、配付物やESL新
聞などの資料が含まれた。
調査の対象となった教師は自分の行った授業についてさまざまな視点から道徳的な査
定を行った。そのように教えることの根底には、よりよく生きることが大切であり、
自分自身の人間性を高めることが重要であるという理想があった。この理想は教師を
導き、鼓舞し、勇気づける源であった。英語教育学の分野ではどう教えれば学習効果
が上がるかを中心に研究が進められてきたが、理想が教師の授業運営をどう支えてい
るかといった、哲学的な研究も必要である。
参考文献
Buzzelli, C., & Johnston, B. (2002). The moral dimensions of teaching.  
    New York: Routledge Falmer.
Hansen, D. (2001). Exploring the moral heart of teaching. New York:   
    Teachers College Press.
Jackson, P., Boostrom, R., & Hansen, D. (1993). The moral life of schools.
    San Francisco: Josssey-Bass.
Johnston, B, & Juhasz, A., Marken, J., & Ruiz, B. (1998). The ESL teacher
    as moral agent. Research in the Teaching of English, 32, 161-181.
Noddings, N. (1984). Caring: A feminine approach to ethics and moral   
    education. Berkeley: University of California Press.
Noddings, N. (1992). The challenge to care in schools. New York: Teachers
    College Press.

ESP授業における動機づけ---今後の視点 (204教室 第3発表)
                         金岡 正夫(鹿児島工業高等専門学校)  

学習動機づけに関する研究によると、低レベル学習者には一般的に外発的動機づけが有意に働くとされている。一方、与えられたタスクのレベルと学習者のスキルが適合した場合、目標達成に向けた動機づけは強化され、その経験回数を増すことで次第に内発的動機づけへと変わる可能性があるとも言われている。外発的動機づけ要因だけでは学習効果にそれゆえの限界があり、内発的動機づけを取り込んだ併合モデルが低、中レベル学習者にも必要であるとの指摘もある。とりわけ、一定の思考レベル(論理、批判、分析、省察等)を既に備えた大学生学習者には必要と考えられる。その点をもとに、英語授業、とりわけ工業系学生を対象としたESP授業における動機づけの可能性を、1つの授業モデルを検証しなが考察する。


Using DVD Technology in the EFL Classroom(203教室 第1発表)
Jason-Britt S. Adachi (宮崎国際大学)

DVD players and materials are becoming more affordable and teachers are exploring ways to employ these versatile new resources into their classes. This presentation will examine some of the ways in which DVD players can be used to enhance classroom multimedia activities. Example activities, and materials selection criteria will be covered. The presenter will also discuss technical issues associated with purchasing and using DVDs in class.

教科書分析:「英語 I・II」の題材研究(102教室 第3発表)
小川直義(県立長崎シーボルト大学)、高橋玄一郎(活水女子大学)

本研究は、文部省検定済教科書高等学校外国語科用「英語 I」および「英語 II」(以下、「英語 I・II」)の題材が如何なるものであるかを調査したものである。全国の高等学校で使用されている「英語 I・II」の教科書は、全部で49種類あり、発行所は20社に及ぶ。つまり、1社で2~3種類発行しているところもある。
本研究では、このうち発行所の異なる20種類の教科書(「英語 I」が20冊、「英語 II」が20冊、計40冊)を無作為に選び、各課で扱われている題材、すなわち内容について調査した。
 「英語 I・II」の題材は、好奇心が一番盛んな高校生の関心を惹くものということで、多伎に亘る。そこで、発表者は、題材を分類するにあたって、日本図書館協会が発行している「日本十進分類法」(N.D.C.)(新訂9版)を用いることにした。NDCの分類法は、「その時代における知識総体の体系的理解を示す」のに最も適当な方法と考えたからである。N.D.C.の3次区分表(3けた)を用いれば、すべての題材は1000種類に分類され得る。
本研究により、「英語 I・II」の題材の分布状況が明確になり、その考察を通して、今後のよりよい英語教育上のヒントが得られれば幸いである。教科書分析に関心のおありの方は、忌憚のないご意見をお聞かせ願いたいと思います。

EFL Learners' Metacognitive Awareness of Listening Strategies and Their Listening Proficiency
Kaori Tsuchimochi(鹿児島県立短期大学)
(203教室 第3発表)

A problem of strategy research is that it is difficult to identify the relationship between strategy use and L2 performance, because like all mental processes, learners' awareness about listening cannot be observed directly. However, we can get better insights into learners' listening ability by making research on understanding what strategies learners use and what difficulties they experience. 
This study was motivated by previous research findings showing that if proficient and less proficient listeners have different perception of listening, and examined the EFL college students' awareness while listening by conducting the questionnaire after listening test.
Although the results could not show strong correlation between learners' strategy use and their listening proficiency, I would like to present some interesting findings and discuss the potential cause and effect on the results. 

共通教育におけるエッセー・ライティングの指導 (204教室 第2発表)
橋口美紀(鹿屋体育大学外国語教育センター)

鹿児島大学共通教育科目の一つ英語コア(C)クラスで、農学部1年生を対象に14週
にわたってエッセー・ライティングの指導を行なった。学期始めに行なった「書くこ
と」に関する学生のニーズ分析の結果を報告し、またPre-writingとして書かせた
contrast/comparisonのエッセーと、学期末にPost-writingとして課して「今までに観
た感動した映画」(descriptive)のエッセー二つを1.全体的な構成 2.パラグラフ内の
構成 3. 接続詞の使い方等分析することで、初級レベルの英語学習者のエッセー・ラ
イティング指導の問題点を探る。

教科としての小学校英語の課題:
川内市立平佐西小学校の取り組みから 
(202教室 第4発表)
鹿児島純心女子大学 川上典子

 鹿児島県川内市平佐西小学校は、平成13年度より文部科学省の指定を受け、
英語を教科として教える研究開発校になっている。平佐西小学校英語活動の特徴は、JET(日本人の英語専科の教諭)に任すのではなく、HRT(学級担任)が中心となることと、英語の堪能な保護者や地域の人をGT(ゲストティーチャー)として募り協力してもらっていることである。筆者も、GTとして週に1回6年生の授業にボランティアの学生と共に参加し、また観察を続けている。本発表では、JET・HRT・GT3者によるティーム・ティーチングの授業態勢の成果と中学校との連携の問題を特に取り上げ、検討したい。

The Comparison of Structural Patterns in Reading Passages in TOEFL 
and in STEP 
Ikuo Sakamoto Kagoshima University 

This presentation deals with some outstanding features in 
structural patterns in TOEFL and in STEP(pre-1st grade test), 
referring to some grammatical salient features. 
According to the research of structural patterns of Shin Myung 
Shin(1999), thirteen grammatical structures are pointed out;such 
as 'it' construction, connection, substitution and reference, 
infinitive, apposition, inversion and so forth. This presentation 
will deal with such concrete examples of these structures in each 
test and will point out the main differences between them.
On the whole, TOEFL test keeps its consistency in each sample ; 
while, STEP test is lacking in consistency in each sample. 

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