abstracts

 

第一会場 (Presentation Room 1) 2E306室

研究発表1(10:00-10:30)

語学教師と間違い直し

森礼子(福岡県立大学)

 

本研究の目的は、どのような信念に基づいて英語教師が間違いを直すかを調査することである。この研究では、ある留学アカデミーで教えるイギリス人英会話講師を対象に、授業観察(34回)と面接調査(18回)を4か月間実施した。調査協力者である教師は、日本に居住するイギリス人で、イマージョンプログラムで英語を教える教師という、複数のコンテクストの中で生きていたが、それぞれのコンテクストに関しての知識が、間違い直しに関する教師の信念に多大な影響を与えた。その知識が、授業中の学生の行動や発言をどう理解し、解釈するか、どんな間違いをどう直すかの判断に関与し、学生の話す力をどの水準まで引き上げるかを判断する指針となった。

 

 

第一会場 (Presentation Room 1) 2E306室

研究発表2(10:35-11:05)

准看護師養成課程学生の医用英語学習における学習ストラテジー

永野喜子(久留米大学(非常勤))

 

本発表では、看護専門学校准看護師科2年生172名が、6週間の「医用英語」のコースを履修したときの学習ストラテジーを、コース修了試験の成績と照らし合わせて考察する。堀野・市川(1997)の研究において、日本人高校生の英単語学習における学習方略リストが作成された。それぞれの方略は内容に応じて「体制化方略」「イメージ化方略」「反復方略」のいずれかに分類された。本研究では、これらの学習方略リストに準じたリストが、コース修了試験が終了した直後に配布され、学生一人ひとりは、自分の医用英語の学習方法を思い返し、そのリストのなかから近いものを選んだ。彼らの回答は、5回の授業のなかで教えられた225個の医用英語の習得具合をみる筆記試験の成績ごとに分析された。本発表においては、この分析結果を公表し、医用英語を習得するうえで有効な学習ストラテジーを考察したい。

 

 

第一会場 (Presentation Room 1) 2E306室

研究発表3(11:10-11:40)

日本人学生-留学生混合クラスにおける英語教育について

大里泰弘(長崎ウエスレヤン大学)

 

現在,国内の英語教育現場で「コミュニケーション能力」の習得が一義的目標とされていることは言を俟たないであろう。小学校における英語の教科化の問題を含めて高等学校までの英語教育が学習指導要領をバックボーンとしているのに対し短大・大学では指導要領的な綱領は見当たらず単に “Communicative” という掛け声のもとでの教育が求められているかのようである。さらに,短大・大学では留学生受入数の増加に伴い日本語母語話者と日本語・英語を母語(公用語を含め)としない学習者の混合クラスでの英語教育という新たな問題も生じている。これらはグローバリゼーション化進行中における英語教育の新種問題ともいえ,「変動の時代の日本(語)」という社会(言語学)的テーマといえるかもしれない。本発表では,英語ライティング学習での学生のフィードバックを参考に,それにより示唆される日本語の役割について考察を行う。

 

 

第一会場 (Presentation Room 1) 2E306室

研究発表4(11:45-12:15)

高校における英語語彙指導-学習意欲を高める工夫-

隈慶秀(福岡県立明善高等学校)

  語彙の学習では繰り返し学習することが求められる。ところが高校段階では習得すべき語彙が中学校時よりかなりの量になる。そのために生徒の中には中学時に得意であった者も高校半ばで、学習意欲そのものをなくし、英語学習に消極的になりがちである。教室ではRecycle your vocabularyを声高に叫んでいるが、生徒にその機会と意欲を少しでも増やしてやることも必要である。

そこで本発表では、教科書の他に学習意欲を高める工夫としてautonomous learnerを目指した語彙学習を中心に、英字新聞記事の利用や工夫について考察する。特に英字新聞の記事を通して自らの興味や必要に応じて辞書を引き、新たな発見ができる教材を考察する。

 

 

第一会場 (Presentation Room 1) 2E306室

研究発表5(13:15-13:45)

発音指導におけるリスニングの重要性

蒲地賢一郎(鹿児島県立短期大学(非常勤))

 

英語の発音指導には、音をどのように出すかということを練習するだけでなく、音をどのように聴くかということを練習する必要があることを主張する。本発表では、大学、短大でおこなった英語授業の発音指導に、リスニング練習を加えた場合の効果を実践報告する。この指導では、音を出す、そして音を聴くということに関して、「個人差」が常に伴うことを学生に意識させている。日本の英語学習では、英語と日本語を比較することが多い。その一対一の変換方式は「正確さ」を追求するにためには良いが、一方、厳格さを追求しすぎるために、発音を練習する際、音をどのように出すかということに関しては、柔軟性に欠けたマイナス面が多く目についてしまう。

 

 

第二会場 (Presentation Room 2) 2E308室

研究発表1(10:00-10:30)

高校生の批判的思考能力育成を目指した授業実践について

川辺香織(宮崎県立佐土原高等学校)

 

公立高校に勤務しており、生徒の批判的思考能力育成を目指した授業実践について研究している。特に、多くの生徒が苦手意識をもっているライティング指導を通して、その能力を養うことに焦点を当てている。授業を通しての実践を目指しており、宮崎での英語の授業に対する現状を把握するために、教員を対象としたアンケートを行った。この発表は、そのアンケート結果の報告である。また、どのような活動が生徒の批判的思考能力を育成するために有効的なのかについても、検討したい。

 

 

第二会場 (Presentation Room 2) 2E308室

研究発表2(10:35-11:05)

専門学科を有する高等学校の生徒への英語学習に対する動機付けを高める  

授業実践~英語プレゼンテーション指導の取り組みを通して~

中島多美子(鹿児島県観光交流局国際交流課)

就職希望の生徒が大半を占める専門学科の設置された高校において,生徒の英語学習に対する動機付けを高めることは,大きな課題の一つである。そこで,商業科の職員の協力を得ることにより,生徒の住む地域の特性と生徒の専門学科(情報処理科)の特性を生かした授業(英語プレゼンテーション)を行うことにより,生徒の英語学習の動機付けを高めるための効果的な指導方法及び評価方法の工夫と改善について授業実践報告をする。

 

 

第二会場 (Presentation Room 2) 2E308室

研究発表3(11:10-11:40)

小学校英語活動の研究 -鹿児島県小学校教員への意識調査及び韓国・

台湾の小学校英語教育からの示唆-

有村重輝(鹿児島大学教育学部教育学研究科(鹿児島市立中郡小学校))

     A Study of English Activities at Elementary School: A Questionnaire from Kagoshima Elementary School Teachers and Suggestions from ELES in Korea and Taiwan

 

本研究の目的は,鹿児島県の小学校教員への意識調査を通して,鹿児島県の小学校英語活動の課題を明らかにするとともに,韓国・台湾の小学校英語教育に基づいた我が国の英語活動の改善策を提言することである。本研究の結果,次の3点のことが明らかになった。(1) 授業時数が増えるほど,校内研修の頻度が高くなる。(2) 英語活動をよく話題にする小学校ほど,英語活動の校内研修がよく行われている。(3) 日本では,韓国・台湾のように,小学校英語教員の養成が進んでいない。

これらの問題を解決するために,今後,次の3点の研究がさらに必要である。(1) 英語活動指導者の養成,(2) 現職教員対象の英語活動の研修のガイドライン,(3) 教員大学等の英語活動に関するカリキュラムの改善である。

The purpose of this research is to clarify current issues in English activities in elementary schools in Kagoshima Prefecture, and suggest future developments for English activities in Japan based on insights from English Language in Elementary Schools (ELES) in Korea and Taiwan.

As a result of this research, the following three points became apparent: firstly the more lesson hours there are for English activities, the more often in-school teacher training takes place; next, the more English activities are discussed at a school, the more in-school teacher training is held; and finally compared with Korea and Taiwan, there has been little progress in the training of elementary school English teachers in Japan.

Therefore, to solve these issues we need to study the following three points further: the improvement of the training of Japanese teachers for English in English activities; the development of guidelines for in-service training for English activities run by elementary school teachers; and the improvement of the curriculum for English activities at teacher training colleges. These will be the keys for us to deal with the current issues in ELES in elementary schools in Japan.

 

 

第二会場 (Presentation Room 2) 2E308室

研究発表4(11:45-12:15)

小学校での英語活動経験者は中学1年時にその活動をどう評価しているか?

―中学校別の分析から

渕上啓子(九州産業大学(非常勤))

 

福岡県K市内6中学校の1年生1,197(7月調査)1,206(3月調査)を対象に、英語活動への評価,英語好感度、英語が嫌いになった時期について意識調査を行った。結果を小学校別に分析した所、学校格差が最も大きかったのは、小学校英語活動は「中学校で役に立っているか」で、7月調査でも3月調査でも、最も高い学校と最も低い学校の間に30%以上の開きが確認された。「楽しかった」「「英語が好き」では20%以上、「もっとあったほうがよかった」「アルファベットや文法も勉強しておきたかった」は15%以上の開きが確認された。本研究では、同じデータを中学校別に分析し、小学校別の分析結果も参考にして、更に考察を加える。

 

 

第二会場 (Presentation Room 2) 2E308室

研究発表5(13:15-13:45)

二人の日本人幼児の日英語使い分け能力の発達

御手洗靖(大分大学)

 

日本人の両親に「一人一言語」の方針で日英語同時養育された2人の子どもの3歳までの日英語の使い分け能力の発達を縦断的に分析する。発表者は第一子(女児)の日英語の使い分けについては,既に分析をおこなった。今回は,第二子(男児)の言語行動を第一子と比較して,類似点及び相違点を報告する。

 

 

第二会場 (Presentation Room 2) 2E308室

研究発表6(13:50-14:20)

ALTに伝える気持ちを育てる小学校英語活動の研究―授業者へのインタビュー

を中心に―

矢野英子(久留米大学)・御手洗靖(大分大学)

 

大分市立荷揚町小学校では、「協力して伝えた成就感を分かち合うことで,児童が友達とふれあいを深め、次の活動への意欲をさらに高める」という仮説に基づき、児童がALTに思いを伝える状況を設定した英語活動を展開している。発表では,チョウ(蝶)の誕生までの過程をプレゼンテーションでALTに伝えることを主目的にした3年生の授業をとりあげる。授業内容だけでなく,この授業の魅力はその成立過程にある。そこでは,学級担任の英語学習観,授業観,子どものとらえ方などのteacher's beliefsが,児童の成長を促しているのが伺える。授業ビデオの再生刺激法,担任へのインタビュー,学習指導案,教材,児童の作品などを手がかりに,このユニークな授業を成立させている要素を解き明かしたい。

 

 

第三会場 (Presentation Room 2E309室

研究発表1(10:00-10:30)

コミュニケーションを楽しむ高学年でのスキット作り―荒川区ワールド

スクールでの取り組み-

東仁美(聖学院大学)

 

荒川区ワールドスクールは、2003年度に「小学校英語特区」に認可された同区が、区立小学校6年生を対象に開催している清里での4泊5日の夏季英語キャンプである。このスクールでは、約150名の児童が外国人指導員から英語を学び、学んだ英語を生活の中で使う体験学習を行っている。発表者は、2006年度から同スクールのコーディネーターとして、プログラム開発や教材研究に関わっており、「場面シラバスで構成する9レッスン」~「8~10名のグループで既習表現を使ったスキット作り」~「成果発表」といった流れでプログラムを組んでいる。スキット作りの実践報告を通して、高学年に相応しいコミュニケーション活動を提案する。

 

 

第三会場 (Presentation Room 2E309室

研究発表2(10:35-11:05)

日本人英語教師のコーパス分析:語彙・文法特性と母語干渉の可能性

柏木哲也(北九州市立大学)

 

本研究における調査目的は、(1)コーパス言語学の観点からの語彙とテクストの複雑さの測定(2)Hinkel (2002)の行った先行研究を踏襲した語彙・文法的特性の分析(3)使用語彙の文脈展開上の視点から日本人学習者と日本人英語教師の分析結果を英語母語話者と比較(4)日本人英語教師の母語による干渉の制御能力(5)学校でのライティング授業への適用方法の探究の5点である。分析の結果、日本人英語教師は高いL2熟達度を持つ中間言語使用者と母語話者的な英語を目指す指導者という2つの面が見え、母語の干渉を表出する部分とそれを制御している部分があることが判った。

 

 

第三会場 (Presentation Room 2E309室

研究発表3(11:10-11:40)

FlashによるSemantic Pattern Practiceの成果

柳井智彦(大分大学)

 

 スピーキング,特に英語の応答能力を高めるために,マルチメディアを使用した教材を開発してきた。本発表では2008年度前期に使用した教材の効果を流暢性,正確性,複雑性の観点から検討した結果を報告する。使用した教材は「移動」「程度」などの意味論的カテゴリとその組み合わせパタンで構成されており,実際の練習ではFlashで作成した動画,静止画によって,理解と運用を向上させようと試みた。

 発表は認知論的な原理の説明を行い,実際の教材のデモンストレーションを行う。次にこの教材を使用しなかった年度の結果と比較し,効果の検証を行う。

 

 

第三会場 (Presentation Room 2E309室

研究発表4(11:45-12:15)

英語学習活動に影響を与える心理的要因に関する一考察

長加奈子(北九州市立大学)

 

 日本で英語を学ぶ学習者にとって,「英語ができる」方が学習者にとって有益であるという共通認識があることは,議論の余地がないであろう。その一方,英語学習に成功する英語学習者はごくわずかである。そこで本研究では,日本の大学で英語を学ぶ学習者の英語学習活動に影響を与える要因を探るべく,日本の大学で英語を学ぶ学習者8名に焦点を当て,8ヶ月間に渡って定期的にインタビュー調査を行った。本発表では,本研究に先だって行われた学習動機づけ調査の結果を概観するとともに,被験者のインタビューデータを統計的に分析し,学習者の英語学習活動に影響を与えている心理的要因を探る。

 

 

第三会場 (Presentation Room 2E309室

研究発表5(13:15-13:45)

自主CALL学習記録ノートについての実践報告

大城明子(沖縄国際大学)

 

大学新入生の英語学力の差および低下に伴い、その改善としてリメディアル教育の取り組みが増大している。本発表では、大学一年生が受講する共通英語の3クラスにおいて、リメディアル教育として位置づけたCALL学習の記録ノートについて報告する。基礎英語力を養う自主CALL学習を課した際の「学習記録ノート」は、学習者を知る手がかりとなるだけでなく、講義および授業運営や改善におけるヒントともなる貴重な資料である。2ヵ月半にわたるCALL取り組み上の学習形態の傾向と変遷、「自律的学習」の修得等の多角的な視点に基づき「学習記録ノート」の役割と効果について考察する。

 

 

第四会場 (Presentation Room 4) 2W303室

研究発表1(10:00-10:30)

コンテストスピーチにおける特徴

福田慎司(福岡大学)

 

 英語のスピーチコンテストは、日頃鍛えた英語の口頭でのコミュニケーション能力を試す役割を担っている。本発表では、全日本英語スピーチコンテストで発表された11のスピーチをとりあげる。ユーモアの種類を大きく3種類(遊戯的ユーモア、攻撃的ユーモア、自虐的ユーモア)に分け、聴衆の説得を促進する力があるといわれるユーモアをどのように取り入れているか、それぞれのスピーチの例を挙げながら分析していく。

 

 

第四会場 (Presentation Room 4) 2W303室

研究発表2(10:35-11:05)

九州大学における『英語科指導法』受講生が経験した効果的な指導法と

導入することが望ましいと考える指導法について

古村由美子(九州大学(非常勤))

 

平成20年度前期に、九州大学教育学部における『英語科指導法』を受講した文学部と教育学部の学部生と大学院生によるレポートの内容について報告する。学部4年次の学生は教育実習期間中に高等学校や中学にて現場教師の授業を見学し、実際に自分で授業を行った後に、『今後どのような指導法が英語教育に導入されることが望ましいと考えるか』についてレポートを書いた。又、まだ教育実習を経験していない学部3年次と大学院修士課程1年次の学生は、『彼らがこれまで受けてきた英語教育(幼少時から大学までの期間)の中で非常に効果的であると感じた指導法』について述べた。これら2つのテーマについて報告する。

 

 

第四会場 (Presentation Room 4) 2W303室

研究発表3(11:10-11:40)

大学病院における看護場面での英語使用に関する調査

南部みゆき(宮崎大学)

 

 本調査は、国立法人M大学医学部附属病院に勤務する看護師を対象に行った、看護場面における英語使用に関する調査報告である。日常勤務の中での看護師による英語使用の実態と意識を調査し、さらに外国人患者対応の看護場面で起こっていること・看護師の気持ち等を明らかにすることで、これからの看護英語教育を考える上での基礎的資料が得られた。今回の発表では、おもに、“看護師がどのような状況で英語を使用するのか”、また、“外国人患者との関わりの中でコミュニケーション上困った場面”について、数字的なデータを示すとともに、看護師から寄せられた300件以上にのぼるコメント回答の中から興味深いものを紹介していきたい。

 

 

第四会場 (Presentation Room 4) 2W303室

研究発表4(11:45-12:15)

英語力の低い学習者の英語学習におけるreduced self-confidence

解消するためにー学習方法の観点からー

土屋麻衣子(福岡工業大学)

 

Tsuchiya(2008)において、英語力が低い大学生学習者のdemotivationの大きな要因であるreduced self-confidenceに大きく影響を与えているものとしてways of learning があることを示唆した。さらに、それを検証するために、市川(2001)の「成果があがらない学習者が陥りやすい3主義」に基づき、学習方法に関する質問紙を作成し、intermediate level lower level2グループにアンケートを行った。結果、lower levelの学習者は英語学習における「覚えること」に対して特に非生産的・非効率的な方法をとっていることが見出された。本発表では、先のアンケート項目にBrown(2002)Griffiths(2003)で使用された質問項目を加味し修正したものを使用し、英語力の低い学習者が学習方法において抱えている問題点をより的確にカテゴリー分けし考察する。

 

 

第四会場 (Presentation Room 4) 2W303室

研究発表5(13:15-13:45)

北九州高専英語科の各種学外テストに対する取り組み

大谷浩(北九州高専)

 

全国の高専は学生の英語力向上に関し、近年外部からの厳しい目が向けられている。その最たるものがJABEE審査であり、専攻科生はTOEIC400点を超えることがほとんどの高専の事実上目標となっている。北九州高専では従来から英検の受験奨励を含め学生の英語力向上に努めてきたが、ここ数年でTOEIC及び高専生のための英単語集を理念として編纂された単語集COCET3300を使った単語テストなどに力を注いできた。その実践を報告したい。

 

 

第五会場 (Presentation Room 2W304室

研究発表1(10:00-10:30)

Intercultural Knowledge and Competency: Student Strengths and Weaknesses

Robert Long(九州工業大学)・Masatoshi Tabuki(九州工業大学)

 

This article will report on the findings concerning Japanese exchange students who have traveled to America; in particular, specific issues, topics, student reflections and advice were gathered from a modified discourse completion task (DCT). In 2007, eight students had to complete eight DCTs that reflected a conversation that they had in Norfolk, Virginia, while they were studying at Old Dominion University. These data, which showed the variety and complexity of intercultural discourse, also indicated that students felt that having and expressing opinions about Japanese and American culture was important. Thus, two surveys were constructed reflecting the student’s self-evaluations concerning their ability to talk in English about Japanese and American culture. There were 14 intercultural themes and 42 items for both surveys, which were given in July, 2008. Results indicate that in regard to Japanese culture, students felt that they really knew a lot some information about music, Japanese food, games, Japanese cities, movies, politicians, comedians and animations. They were unable to discuss Japanese art, calligraphy, particular holidays, some Japanese superstitions, and Japanese gardens. As for American culture, students felt they knew only about American Wii games, and some American superstitions. Final analysis was based on the students evaluations of the items in the instrument when they returned from the United States and on the DCTs that they wrote based on their conversations there. The results can help teachers to better know the situations, goals, problems, issues and English language structures that Japanese students might encounter when they go abroad.

 

 

第五会場 (Presentation Room 2W304室

研究発表2(10:35-11:05)

Endangered Language Revitalization and Ryukyuan Language Education

in Okinawa

Shinako Oyakawa(琉球大学(大学院生))

 

本発表は、社会言語学の分野で近年特に話題となっている危機言語、特に消滅の可能性のある危機言語として分類されている琉球語のおかれている言語状況や言語復興に関する研究を紹介するものである。本稿では、琉球語の特徴と歴史的変遷についての概観、琉球語に対する若者たちの態度や使用言語としての琉球語の浸透度などについてのアンケート調査を分析し、さらに現在行われている琉球語の継承・普及などを目指す様々な実践的・社会的取り組みなどを実地調査し、多言語教育・多文化教育の重要性という観点から、今後の公教育における琉球語教育の導入やその実施方法などについて、具体的な提案を行う。

 

 

第五会場 (Presentation Room 2W304室

研究発表3(11:10-11:40)

Non-native/Non-native Interactions: Learners’ Strategies to Survive

in a Conversation

李末(立命館アジア太平洋大学)

 

Talk-in-interactions between NS-NNS and NNS-NNS have been examined in recent years. Long (1983) emphasizes the importance of modified interaction between NS and NNS. On the other hand, Varonis and Gass (1985) suggest that NNS-NNS interaction provides more opportunities for the negotiation of meaning than NS-NNS. Moreover, Seedhouse (1998) and Wagner (1998) argue whether Conversation Analysis methodology is capable of handling foreign language interaction. However, we rarely see researches on the structure of NNS-NNS interaction.

This study is to explore NNS-NNS interaction to find out learners’ strategies to survive in a conversation, which may play an important role in the process of SLA. The data was gathered from international students studying in a Japanese university. Their L1s are Chinese and Korean, and English is their compulsory course. In this study, we try to describe how they organize their talk, how they measure to make a long turn, and how they change turns. Fluency, complexity, and accuracy of the subjects’ speaking competence are also to be considered. Furthermore, the structure of the interactions is analyzed at the five levels of discourse hierarchy.

 

 

第五会場 (Presentation Room 2W304室

研究発表4(11:45-12:15)

ウェブベースに基づく英語リメディアル教育効果の決定要素

張栄(西日本工業大学)

 

Due to the rapid decrease of population of the younger generation in recent years, Japanese universities/colleges, especially privately-owned universities/colleges, have to lessen the signs of tension in entrance examinations to guarantee their quotas. Students with academic proficiencies at various levels are accepted and remedial education to freshmen carries significant implications for Japanese higher education. Since remedial courses parallel the regular curriculum study, it is usually carried out through web-based learning tool in most institutions. This paper reports a preliminary research on factors which may influence the effectiveness of English remedial education course study. Regression analysis is conducted on basis of data collected from 121 students. An optimized model for the prediction of changes in students’ score is postulated and diagnosis is conducted to clarify those aspects affecting the result. Rather than their utilization of the web-based learning tool, their improvement in their English competence depends heavily on their commitment and achievement in total academic performance, computer literacy and their attitudes towards intercultural communication. The result indicates that students who are more willingly to get engaged in computer operation and intercultural communication tend to exhibit a more considerable increase in their test scores than those who do not take them seriously.

 

 

第五会場 (Presentation Room 2W304室

研究発表5(13:15-13:45)

Second Language and Cognition: Conceptual Categorization of Count/mass

Nouns in English with Japanese University Students

山下友子(シドニー大学(大学院生))

 

This study builds on the literature on second language and cognition and adds to the understanding of cognition for one group of speakers. It explores the conceptual basis of count/mass noun distinction with Japanese students, focusing on the perceptual cues used to match pictures with count or mass noun phrases, when there is the effect of distance, size, and clarity between pairs of pictures. The study tests the cognitive individuation hypoth esis in which count nouns are conceptualized as individuated things whereas mass nouns are conceptualized as non-individuated things in the mind of speakers.

Participants in this study are 103 undergraduates from the Faculty of English Literature, in a private university in Japan. They completed picture tasks consisting of 22 pairs of imaginary pictures with a phrase indicating an imaginary count or mass noun.

The results indicate that participants relied primarily on the perceptual cue of distance to match pictures with count or mass noun phrases. They made choices consistent with the cognitive individuation hypothesis, when there were two effects (size and distance, or distance and clarity). The study provides insights into effective ways to enhance Japanese speakers’ application of conceptual knowledge when making count/mass noun distinction in English. 

 

 

第五会場 (Presentation Room 2W304室

研究発表6(13:50-14:20)

Teaching for a deep approach to writing

Amanda Bradley(宮崎大学)

 

Based on the premise that deep approaches to learning are more efficient and more enjoyable, the purpose of the study was to explore the relationship between a holistic approach to teaching writing and the students’ application of adapted deep approaches to their own writing in content-based courses.

Holism refers to the view that learning and teaching comprise a whole, including learners’ affective makeup and needs, the relevant experiences of learners and teachers, the learning process and content and, crucially, the connection among all these factors..

Deep approaches to learning (Ramsden 2003) focus on grasping (and expressing) meaning, organizing ideas, relating content to other subjects and to the student’s own experience. They are typically contrasted with surface approaches focused on picking out discreet items to pass tests or please the teacher.

The subjects of this study were two semester-long classes of 20 first and second year liberal arts students respectively. Writing was carried out in class and for homework, and one hour each week was spent on collaborative metacognition.

Results indicated an increased rate of engagement in writing and self-correction, and a possible relationship between the time devoted to writing and the focus on it, and the quality of the outcome.

 

 

第六会場 (Presentation Room 2W305室

研究発表1(10:00-10:30)

ピア・レスポンス活動における内容中心のフィードバックが英作文の

書き直しに及ぼす影響

麻生雄治(大分県立大分上野丘高等学校)

 

プロセス・アプローチによる英作文指導において,書き直しの援助となるフィードバックの役割は重要である。しかし,フィードバックにはさまざまな方法と内容のものがあり,さらに研究者も異なるため,その効果に関しては必ずしも一致した結論を得ていない。特に,学習者がお互いの作文にフィードバックを与えるピア・レスポンスによる誤文修正フィードバックの効果に関する研究はあまりない。さらに,EFL環境におけるピア・レスポンス活動では,formの修正が多く,contentに関するフィードバックは難しいとされ,その効果に関する研究はほとんどない。そこで,本研究では,日本人高校生を対象としたライティング活動において,content(内容面)に焦点をあてたピア・レスポンス活動によって,学習者がどのような不適切な部分を(質的に),どのくらい(量的に)明示的に指摘し,またそれを実際にどの程度書き直しの際に活用しているかを調査・分析する。

 

 

第六会場 (Presentation Room 2W305室

研究発表2(10:35-11:05)

初級学習者の「読み」におけるリズミカルなチャンキング学習

平川知子(九州産業大学(非常勤))

 

チャンクは、L1話者にとっても外国語として学ぶ学習者にとっても英語を聞いたり見たりするときの一定の知覚操作単位である。それはいくつかの単語が連なったかたまりで、ある意味をもった句などである。そのかたまりに分けることをチャンキングという。最近の研究から、言語理解には「音声化」が必須であることがわかっている。しかし、英語には特有の強勢リズムがある上に、EFL環境下においては音声によるインプットが圧倒的に少ない。そのため、特に初級学習者は英語の音声化ひいてはその理解に大変な困難を伴う。そこでここではリズミカルなチャンキングを指導し、彼らの「読み」におけるその効果を考察した。

 

 

第六会場 (Presentation Room 2W305室

研究発表3(11:10-11:40)

ピア活動を組み入れた多読の効果について

吉田祐介(長崎県立北陽台高等学校)・森千鶴(福岡教育大学)

 

近年、英語の多読の効果については、読解力や語彙力が向上するなどの効果が検証されてきている。しかし、教室環境で多勢の生徒を対象に多読を実施する場合は、読むことが好きではない生徒や読み方が分からない生徒もいることが想定され、これまで明らかにされてきた多読の効果が期待しにくい場合も考えられる。昨今では、そうした生徒のために協同学習の効果も検証され始めている。そこで、本研究においては、多読活動の後に自分が読んだ本の内容についてペアを組んで報告しあうという協同学習を組み入れ、学習者の動機(Motivation)と方略(Strategy)の変容について調査した。その上でその効果と改善点について考察した。

 

 

第六会場 (Presentation Room 2W305室

研究発表4(11:45-12:15)

リーディングにおける音読と黙読の役割

阿嘉奈月(琉球大学大学院生)・山内 進(琉球大学)

 

近年の脳科学研究の進展により、音読が脳の活性化に重要な役割を果たしているとの結果が報告され、日本語学習のみならず英語学習においても音読が英語習得に効果があるとの指摘がなされている。本研究では、英語教室における音読と黙読の二つのリーディング作業を比較し、英語学習における両者の役割について実験を行った結果を報告する。実験では、大学生を対象に以下の三つの仮説―――「音読に要する時間は黙読よりも長い」、「音読に要する時間は、黙読に要する時間と、正の相関関係を示す」、「意味を理解するためのリーディング方法としては、音読よりも黙読の方が適している」―――についての検証を行ったが、いずれの仮説も支持されることとなった。

 

 

第六会場 (Presentation Room 2W305室

研究発表5(13:15-13:45)

社会的実践に埋め込まれたライティングの授業

 Interactive Writing Community への参加とライティング能力の向上 ―

水野邦太郎(福岡県立大学)

 

「授業外」に「英語を使う機会」を増やすために,1998年以来,慶応大学で Interactive Writing Community(IWC) というサイトを構築し,国内外の学生が時空間に拘束されることなく英語をたくさん使ってコミュニケーションができる「場」を創出してきた.また,IWC上で自分の主張が明確に理由づけされた「論理的な文章」を書くことができるために,ライティングに関するメタ知識を学ぶ「Writing for the TOEFL Test」 という授業を「教室」で行ってきた.本発表は,IWC を媒介にしてどのような「実践コミュニティ」が創られているか,そして,「教室内」と「教室外」での学びの「相乗効果」によって,TOEFL のエッセイ・ライティングのスコアが学期初めの平均3.5から学期末の5.0以上のスコアにいかにアップしていくかを量的・質的に考察する.

 

 

 

 

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